色彩と形の探求のための 課題 No.2 <入門編> 
 

色や形を使いこなすためのヒントをやさしくお伝えしている 「ワンポイントテーマ」と「課題」
第2回目を迎えました。

見ているだけでなく、自分の手で体験し、何かを感じ取ることが大切です!!

    
     今回はクイズ形式の課題です。道具は使いません。

            
(絵の具を用意していた方はごめんなさい。もう少しお待ち下さい)    

    ワンポイントテーマ       

            
 色の性格をよく見極めよう
               
人間に識別できる色は、約750万色もあるそうです。これらは皆違った個性を持ち、自己主張をしています。お互いに喧嘩をすることもあれば、引き立て合うこともあります。色を上手く使いこなすには、まずは各々の性格をよく知り、その違いを感じ取ることが大切です。

☆色の性格の見分け方
   すべての色は下の三つの要素の程度の違いで分類されます。
   その違いを感じ取ることで色の性格が判ります。

           色相(色味・赤青黄等の色の違い)
           明度(明るさ)
           彩度(鮮やかさ)
  課題2  共通の性格を持った色を見つけよう。  

       グループの中から仲間はずれを探して下さい。

      
(各々のPC環境によっては、見え方が違う場合があります)
                                       

T   同じ明るさの色のグループ  (同一明度)

下の図 1,は、左のグレーと a〜dは、‘色味は違っても明るさは同じ’という共通の性格を持った色のグループです。
2,3,それぞれには、左のグレーと明るさの違うものが一つ含まれています。
a〜d のうちどれでしょうか?                      
 (正解は最後にあります)  

                


U  同じ色味の色のグループ   (同一色相)

下の図1,は、左の色とa〜dの色は‘明るさも鮮やかさも違っているが色味は同じ’という共通の性格を持ったグループです。
2,3,それぞれには、違う色相(色味)の色が一つ含まれています。
a〜d のうちどれでしょうか?

             


                正解   T … 2−c   少し明るい。 
      
                     3−a   少し暗い。
                      U … 2−b   少し青みがかっている。
                           3−c   少し紫みがかっている。  

「エー!そんなの判らないよ〜!」と思った方は、眼をうんと細めてぼんやりと眺めてみて下さい。一つだけ違っているのが判ると思います。
何度見ても「みんな緑じゃん!とか、全然判らないよ!」としか思えない方は、もっと眼と脳を鍛えなくてはいけません。あるいはモニターの調整不良かもしれません。プリントアウトをしてみて下さい。
「すぐ判るな。」と思った方は、これから「色彩と形の探求」を大いに楽しんでください。

微妙な色の違いを見分けるのはとても難しいですね。
音楽は楽譜が読めなくても楽しむことが出来ますが、楽譜を読むことが出来て、微妙な音の表情を聞き分け感じ取ることができ、そして自分で表現できる方が、楽しみの幅がずっと広がります。色の場合も全く同じです。
色に対する感受性は、訓練で少しずつ高めていくことが出来ます。身の回りにある様々な色を今までとは少し違った視点でよく観察してみて下さい。


次回は見るだけでなく作業をする課題の予定です。お楽しみに!


内容をより充実させて、いずれは皆様の作品を掲載したり作品を通したコミュニケーションの場にしたいと思っています。 ご要望、ご感想など、お気軽にお寄せ下さい。よろしくお願いいたします。 
                                                        作:そめ・いろ工房

                                                


   課題No.1 ・ 課題No.3

   色彩と形のレッスン



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