色彩と形の探求のための 課題 No.3  


   色や形を使いこなすためのヒントをやさしくお伝えしている 「ワンポイントテーマ」と「課題

          絵の具、色鉛筆、色紙など4色以上準備して下さい。     
  

       ワンポイントテーマ                     
     ★ 色の強弱のバランスを感じ取り、目立つ色は控えめに使おう


      色はそれぞれに自己主張をしています。 そして相互には強弱の関係が生まれます。 
    ある場面での心地よい色使いとは、色の強弱のバランスがうまく取られている色使い。


                      (強)         (弱)
        【主張の強弱】  彩度の高い色 > 彩度の低い色     
                    明度の高い色 > 明度の低い色
                    暖色(赤橙黄) > 寒色(緑青紫)

   実際には、「明度が高く彩度の低い色」「寒色で彩度の高い色」など複数の要素が絡み合った色がありますし、まわりの色との関係で見   え方も変わってきます。一つの目安として覚えておいて下さい。

        【色のバランス】  主張の強い色→少 = 主張の弱い色→多

   
  
課題3 任意の色4色を選び、それを使って下の碁盤目を
         心地よい配色になるように、塗り分けて下さい。
 


選んだ色の強弱を感じ取り、使う分量の多少を考えましょう。
バラバラではなく、2つの色相の系統の色に絞るとやりやすいでしょう。(参考例AB参照)

             
 
                                     
      




(参考例)  
  A                B              C 
                 
                               



いかがでしたか?上手くできましたか?
同じ色を使っていても、それぞれの色の分量や配置の仕方を少し変えただけで、全く違った印象になったことと思います。 上手くできなくても色々なことを感じ取る体験が大切です。パズルのように正しい答えが1つということはありませんが、心地よいものとそうでないものとは確実に存在します。

                
今回の課題、お待たせしてしまい申し訳ありませんでした。「色と形で遊ぶ掲示板」の設置に四苦八苦しておりました。ようやくでき上がりましたので遊んでみて下さい。お気軽に投稿して下さいね。

CGでは、操作さえ覚えれば簡単に複雑な色を出し美しく形も描けます。今回の課題のようなものも、いちいち絵の具で色を出し塗り分けるより、ずっと効率よく色の体験が出来ることでしょう。便利なものはどんどん利用しましょう。
ただ、人の手で描く暖かな形、絵の具の質感、紙の質感
私の専門分野である染料の透明感、布の柔らかさ、絹の光沢などは、やはりCGでは到底表現できないものなのではないでしょうか。
そして、人の手と身体を使って描き、創り出す、その時間の積み重ねと、物理的行為の積み重ねの中に、何か特別な秘密があるような気がするのですが・・・
それでは次回をお楽しみに! 
                                                
 作:そめ・いろ工房                                          




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